やめて下さい これだけは 1/3

一丁上がりはやめよ

バックとモチーフはいつも同時に描くこと。
一つのリンゴを仕上げて次のビンを描く・・・・最後にバックを塗る。これは素人の見本。これをやっていては永遠に絵は上達しません。いつも部分と全体のバランスを見て画面全体に仕上げていくこと。囲碁の打ち方をイメージせよ。

ケンカと絵は遠くから眺めよ

椅子にいつまでも座っていては絵は見えません。

描いている途中に何度も絵から離れて絵を見ること。

バランスを特にしっかりと見よ。

飛び出している色はないか、寝ぼけてはいないか、同じ調子になっていないか、線でごまかしていないかをチェックせよ。

総天然色にするな

絵はカラー写真ではない。モチーフの色にとらわれると、ロクな絵はできない。
基調色(10色程度)を出して描く。

いろんな色を使ってちんどん屋にするな。色を使いすぎると色が感じなくなる。
山は緑、空は空色、雲は白、レモンは黄色、木は緑などバカな一つ覚えはやめよ。モチーフの色をそっくり再現出来たとしても絵にはならない。

どの色にもホワイト(白)を混ぜるな

白濁りしてきたない。ねむい絵になってしまりがなくなる。
グレーも白と同じ。注意せよ。ホワイト系を使った筆は別にしておけばいい。

構図を決めてから色を塗れ

構図を曖昧にして色を置いてはダメ。
後から何かを付け加えるとまとまりにくくなる。
木炭でデッサンをしっかりやること。
構図には黄金分割を利用せよ。

第一印象を大事に。

油絵具はケチるな

下手な上に絵の具をケチると見られたものではない。
下手でも絵の具をたっぷり使っていれば上手に見える。

絵(芸術)と自分の生活レベルとは違う次元。ゴッホの絵を見よ。
少なくても10色程度の色をケチらないでパレットに出せ。

中間色にたよるな

きれいな中間色ばかりで絵を描けばデコレーションケーキのような甘い絵になってしまう。

中間色はスパイス、少し使って味を出す。

筆だけで描くな

ナイフ・布・指などフルに使って描け。
何時までも太い豚毛の筆だけでは絵は描けない。削ることも覚えよ。

初心者はだいたい豚毛の太い筆で描いている。

豚毛以外の柔らかい筆もある。

安易に線は使うな

輪郭線だけが頼りの絵は描くな。

下手な線ほど意味がなく邪魔になる。

線で表現したければデッサン力をつけよ。

最低1万枚以上のデッサン。

一回塗りはやめよ

色が浅くなり、油絵の特徴がでない。
筆は無論、ナイフ、布などを使って絵をつくる。

ナイフや布は削り取ったり拭き取ったりできるため便利。

古キャン(描き損じたキャンバス)は表面をフラットにしろ

シルバーホワイトを筆で下塗りをしてから描け。

ベテランでも古キャンのまま使うのは難しい。

表面が凸凹していればサンドペーパーできれいにしてから地塗りを施す。

迷いの訓練は時間の無駄使い

いつまでも迷って眺めていても結果はでない。筆をとれ。

迷い筆はやめる。絵はやってみなければわからないもの。

行動(描くこと)することで結論が早まる。

以下同文の絵はやめよ

機械的な形の繰り返しはさけよ。

どこも同じ処理をするな。

同じ性質の線はやめよ。

同じマチエールはさけよ。つまらない絵になる。

パレット・筆はきれいにしておけ

前の絵の具が固まっているのか、今出した絵の具か、見分けがつかないようなパレットはやめよ。

色が見えなくなる。ろくな絵しかできない。

絵がかけるか否かはその人のパレットを見ればわかる。

下手な人ほど基本色からはずれた使いにくい色が並んでいる。

溶き油は使いすぎるな

重ね塗りする時、筆が滑って描きにくい。

古いオイルは早く捨てろ

臭くなり、家族迷惑。

ブラシクリーナー(筆洗油)は使うな

絵を描いている最中はペトロールで筆洗すること。

ブラシクリーナーは最後に片づけるとき筆を洗うオイル。
絵を描いている途中で筆を洗う時にこのブラシクリナーを使っては駄目。

高級溶き油に混入してしまい、キャンバスに描いた絵が乾燥すると粉っぽく濁る。

ブラシクリーナーは灯油と同じ成分。
今は筆洗油の代わりのクリーナーが売り出されいる。

筆は絵の具箱にしまうな

筆先が曲がる。筆立てを使え。

真摯な気持ちが大切

誰でも意識を集中して真摯な気持ちで描けばいい絵が出来る。

イヤになったり、面倒だと感じたり、まぁいいやとやる気がなくなってはいい絵にならない。

写真を真似るな

写真の奴隷になってはダメ。

カメラより自分の目を信じ、写真は参考に止めておけ。